正直なところ、こんな話をコラムで書くのもどうかと思ったけれど、僕と同じように嫌な気持ちになってイライラの捌け口が見つからない人も多いんじゃないだろうかと思ったので今回記事にすることにした。
目次
怪人ライトマン現る
東京都内では地下鉄が多く、路線が入り組んでいるせいか連絡通路がまるで迷路のようになっている。
電車を降りて目的の改札口まで地味に疲れる7、8分の距離、そこには1年前から工事中で道幅が狭くなっている場所がある。
2人が横並びで歩くのがやっとの道幅には、目が見えにくいか見えない人のために設置されている誘導ブロックが並んでいるので、平坦な道を歩ける幅は人ひとり分だけ。
その区間には誰の目にも映る場所に「左側通行」と張り紙が貼ってある。
ライトマンはそこに現れる。
当然かの如く、進行方向で右側を歩いて、左側を歩く人たちを蹴散らしながら進む怪人の彼ら。
特徴として、一切も怯むことなく前だけをみて「俺はこちら側を譲らないぞ」という無駄に強い意志を周囲に放ちながら歩き、それでも伝わらないのであれば容赦なく、まるで押し寄せてくる波のように肩をぶつけてくる。
彼らの調査結果を報告する
彼らの活動範囲は、今話した目撃地点だけに限らない。
改札からホームへと向かう階段の上り下りでも目撃情報が多数寄せられている。
降りてきた人が案内板通りに上り側を歩いていると、ライトマンはまたもや当然かの如く、ルールとは逆の階段を進んでくる。
身勝手なルールに対して反発するのは仕方がないことかもしれない、しかし彼らのやっているのは「左側は平坦じゃなくて歩きずらいから」「自分が次に行く方向がそちらの方が近い」「人混みを避けたい」と言った自分勝手な都合だけ。
駅の中で決められたルールというのは、多くの人ができるだけ安全でスムーズに移動するために設けられているのを彼らは認識しているのだろうか。
どのようにしてライトマンが生まれるのかは、まだ研究段階であるが多くのライトマンが30代以上の男女から構成されていることが、目撃証言により判明している。
ライトマン、滅亡しろ
僕はロボットのように、完全なルール主義者ではない。
人が少なく、空いている時であれば逆を歩くのも特に構わないと思っている。
しかしあくまでそれは自分だけの都合なのだから、ルール通りに歩いてきている人に対しては道を譲るのが最低限のマナーではないだろうか。
「俺は俺の道をゆく、誰にも縛られない」
とか、アホな思考を持ち合わせているとしか考えられない。
本来ならライトマンの根絶を願っているが、こんな記事ひとつで実現はできないだろう。
協調性がない彼らに嫌な気分にさせられた人が、自分と同じように間違っていると訴える誰かがいたということで、少しでも気持ちを落ち着かせられたなら、この記事の存在に意味が与えられたということだ。