知らない人同士が強制的に詰め込まれている会社には自分にとって苦手な存在がいることは珍しくない。
仕事だからと割り切れる強靭な精神力を持った人なら問題ないのかもしれないが、大抵の人は会社に行くことさえ嫌になって来るものだ。
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嫌な相手と対峙するストレス
実際に今まで働いてきた中で、性格的に合わない人間と仕事をする機会も多かった。
そんなときには決まって気分が落ち込んだり、ひどいときには10円ハゲができたこともあったわけだが、僕がどうやって乗り越えてきたのかを振り返ることで、今悩んでいる人の助けになるかもしれない。
誰かの参考になることで、僕の過去も少しは晴れてくれると思うのだ。
こんな話をすると3分経っていないカップラーメンの蓋くらいに開けたくない、嫌な相手との記憶を開いてしまうかもしれないが、どのみち明日も会うことになる。
今から話すことで多少でも改善するのであれば結果オーライとか考えてほしい。
人はそう簡単に変わらない
心の中にあなたが悩む相手を思い浮かべて下さい……とかはスピリチュアルすぎて僕の領域じゃない。
まず大切なのは、他人を自分が変えるなんてことはできないことを理解する必要がある。
これまでに何度か、自分の行動や言動でその人が変わってくれたら救われると思って僕自身が実行してみたことがある。
例えば、ひどく自分本位な相手に対して逆に誠心誠意で接することで、自分を振り返ってもらいたいとかだ。
結果は言うまでもなく、無意味だった。
意外と見落としがちだが、人は自分のメリットのためなら多少本位でないことも許容するものだ。
そこを活かすことで人を変えることはできなくとも、自分に対して今よりも無害な存在に誘導することができる。
相手のメリットを探して誘導
先ほどの説明では、フワッとしかイメージできないだろうから具体的な手段で考えてみよう。
近隣に決まった曜日にゴミを捨てない迷惑な奴がいるとする。
あなたがその相手に決まった曜日にゴミを捨ててもらいたいと考えたのであれば、まずは相手がなぜ別の曜日にゴミを捨てるのかを考える必要がある。
仮に「朝起きる時間が遅いから間に合わない」ことだとしよう。その場合に相手に朝早く起きるように促しても、そもそも自分勝手にゴミを出すような奴が他人の言うことに耳を貸すわけがない。
では、どうすればゴミを放置することを止められるだろうか。
話す機会があったとして、「あなたのゴミが夜知らない人に覗かれてますよ」と言ったらどうだろう。
相手の行動を制限するのではなくて、自らやりたくないと思わせる情報を親切を装って伝えることで、間接的にこちらが意図する結果へと導くことができる。
操れた分だけ気持ちが楽になる
相手を上手にコントロールできるようになると、今までは考えが理解できずに苦しんでいたことが、こんな単純な奴だったのかと受け取れるようになって、前よりもずっと楽に感じられるようになる。
そもそも、遅かれ早かれ合わない相手とは離れる運命にあるのを忘れないで欲しい。
なるべくこちらがダメージを受けずに流してしまう方がずっと楽だし、離れた後もその相手のことをすぐ忘れ去ることができる。
深刻に考えている時間を作ってしまうのが、相手に翻弄されていることになってしまい余計にストレスを溜めることになるなんて、実にバカらしい話だ。
ちょっと性格が悪いように感じるかもしれないが、相手をどのように誘導するか考えていること自体も悩む時間を消化してくれるので、精神的にも安定してくるはず。
周りの人に相談してもどうにもならないときには、今言ったことを少し思い出して実践してみるのも一つの手かもしれない。