みなさん、社長って何をしているんだろうって考えたことないですか? 大まかに会社経営をしているとわかっていても、具体的にどんなことをしているのか知らない人も多いです。
すごく単純なイメージだと、「お金をいっぱい取っていそう」「無駄に偉そうにしてそう」「あんまり働いてなさそう」なんて思っていて、本当にいる意味あるの?と考える人も少なくないでしょう。
あなたが中小企業の会社員だとして“もしも社長がいなくなったら”というテーマに合わせて3つ話したいと思います。一体普段なにをしているのかを考えてみます。社長の役割がキチンとわかれば、あなたが自社の役員に対して効率の良い立ち回りができるようになりますよ。
目次
もしも社長がいなくなったら、退社時間が無くなる
社長がしている仕事の一つとして、時間外勤務があります。具体的に会社が終わってから何をしているのかというと、企業代表同士の会食、緊急のトラブル対応、今後の会社方針についての思案、などです。
では、もしも社長がいなくなったらどうでしょう。企業というのは人の集まりであって実体がありません、収入を得るためにも成長をするためにも企業同士の繋がりは大切になってきますが、実体のない他企業という概念を信用するのに一つの目安となるのが社長の存在です。
もしいなくなったら、資産的余裕が少ない場合が多い中小企業は何を信用すればいいのか分かりにくくなるので、新規顧客の獲得だったり、企業間の協力は今よりも難しくなります。
緊急のトラブルに対してもそうです。社長という自社の決定権と関心を1番にもっている存在がいなければ、営業時間外に起きたトラブルに対して誰が迅速に対応するのでしょう。正解の分かりにくい判断に困る内容であればあるほど、自社としての判断を下せる人間が必要になってくるでしょう。
会社方針については、常に悩み続けなければいけないのが社長という立場です。会社のトップである社長は、社員の生活も含めてその責任を担うのが役割。なので、自社の小さな変化や予兆にすぐ気がつかなければいけません、気付いた時には取り返しがつかなくなっていたでは遅いですよね。
もしも社長がいなくなったら、不満のはけ口がない
会社には考え方や価値観が違う複数の人が集まっています。人が集まればそこに不満も集まるものですが、社長はその不満が少なくなるような組織作りを考えています。それは、給与の配分についてだったり、休日や有給だったり、福利厚生だったりと様々ですが社員が働きたくなるように考えなければいけないのが社長です。
しかしそれでも不満は出てきます。では、漏れ出した不満はどこにいくのでしょう、となりで業務を協力している同僚や毎日報告をあげている上司ではなく、自然と会社の代表者である社長へと向けられるのではないでしょうか。
もしも社長がいなくなったら、そういった不満のはけ口としての存在がいなくなるので会社の雰囲気は悪くなる一方でしょう。一緒に働く同僚さえ信用できないということにもなるかもしれません。
もしも社長がいなくなったら、謝罪するのはあなた
そういった場合に社員一人が出てきて、「申し訳ありませんでした」と謝罪しても今後の対策に対する信憑性にかけてしまいますし、いったい誰が謝るのかとなってしまいますよね。だれも好んで謝罪の場には出たがらないでしょう。
会社の代表者が表に立って謝罪することで、ミスをしてしまった事実は変えることができませんが、事実を真摯(しんし)に受け止めていると理解してもらえ、信頼回復の機会を作ることができます。
もしものおわりに
想像しやすいところを中心にお話させていただきました。実際の世の中には社員をモノのように扱うブラック企業と呼ばれる会社も存在するので、ここに書いた社長の役割を知ることで、自分の会社が信頼できるのかを知る物差しにもなります。
また、自分の会社での立ち回りに関しても、相手が何をしているのかを知ることによって自分に求めるものを考えやすくなります。そうすれば、おのずと評価も上がりやすくなるので今後の役に立ちますよね。
なんで頑張っているのに評価されないんだと悩んでる人、役員と管理職が何を考えているのか分からなくて不安な人、は今回の記事を参考していただいて相手を少し理解することで、解決の糸口になっていただければ嬉しいです。