私はよく忘れ物、落し物をします。
iPhoneをお店に忘れてきたり、駅のトイレに忘れてきたり、鍵を職場や友人宅に忘れてきたり、荷物をロッカーに入れたまま忘れてしまったり。
幸いにもクレジットカードだけは落としたことはありません。クレジットカードは万が一落として悪い人にでも拾われたりしたら……言わずもがな最悪ですよね。
そんな万が一のときのためにセキュリティ強化されたクレジットカードが発表されました。
三井住友カード株式会社およびDynamics Inc.は、米国ラスベガスで開催されている世界最大規模のエレクトロニクスショーである「CES(Consumer Electronics Show、ブース30359)2018」会場にて、世界で初めての「ロック機能付きクレジットカード」(以下、新型カード)を2018年に日本市場で展開する計画を発表しました。
「ロック機能付きクレジットカード」とは一体何なのか。今回はそちらについてご紹介していきます。
目次
世界初「ロック機能付きカード」
新型カードは通常のクレジットカードのようにスキャンするだけでは利用できません。
LEDランプや液晶、番号を入力するタッチ式ボタンが搭載されており、カードを利用する都度、カード上のタッチ式ボタンでお客様自身が設定したパスワードを入力して起動させます。
起動させると液晶にカード番号が表示され、表示中のみ、磁気ストライプ・ICチップの機能がアクティベートされ、決済することができるようになります。もちろん、インターネット決済でもカードを利用することは可能です。
カード利用後は、液晶のカード番号が非表示となり、磁気ストライプ、ICチップの機能が停止するため、カードが利用できなくなります。
使用するときにはパスワードを入力し、カードを有効化させ、決済後は決済無効状態になる。パソコンのログイン、ログオフと同じですね。
カードをアクティベートするためのパスワードは、カードをお受け取り後、お客様自身で設定いただきます。設定したいパスワードを2回入力するだけのわずか数秒で設定が完了します。
従来のクレジットカードと同様、加盟店でのご利用可能
新型カードは従来の決済インフラや加盟店システム(端末等)で利用できるため、お客様は既存のVisa加盟店で通常通りカードを利用することができます。
ローカルでのセキュリティが新しく追加されただけで、基本的には従来のカード同様に利用できます。もちろん、先ほど記述した通りネットショッピングでのご利用も可能です。
CES2018では三井住友カードより「本市場で展開する予定の世界で最もセキュリティーが高い決済カードを紹介します。この新型カードは業界初の仕組みを採用しており、店頭・インターネット等の全ての決済において最高クラスのセキュリティーをもたらします。」と発表されました。
今までにない新しいセキュリティ機能が追加された新型カード、詐欺被害減少への一歩を踏み出しました。
Dynamics Inc.からは「Wallet Card(TM)」の公表もあり
今回発表された「ロック機能付きクレジットカード」以外にもDynamics Inc.から「CES2018」にて、カード情報のダウンロード機能を持つ世界初のカードとして「Wallet Card(TM)」が公開されました。
このカードのすごいところは、「Wallet Card(TM)」にはディスプレイが付いてあり、これ1枚あれば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、様々なカードを読み込ませ、使うことができるところ。カード1枚で使い分けることができるだなんて。
またそれ以外にも通信機能も付いているので、利用状況の通知なんてこともできてしまいます。
この最新技術に対して、米国技術協会(CTA)は「セキュリティー技術に関するイノベーション最優秀賞」を含む「CESイノベーション賞」を4賞を獲得しました。
Dynamics Inc.のこの技術は、決済に関わる企業としては史上初めて、世界最大の国際家電見本市で最も名誉ある賞を受賞したことになります。
物理的にセキュリティがかけられるようになった「ロック機能付きカード」に、複数枚のカード機能を所有することができる「Wallet Card」。
日々を便利に安全に過ごせるような技術がたくさん生まれてきています。
ウィジェット好きとしてもこういう話を聞くとワクワクが止まりませんね。