こんにちは。
私未だに「グレイテスト・ショーマン」の感動に浸っています。
今度の休み2回目見にいっちゃおうかなとか考えています。
いや、本当にいい映画だったんですよ〜〜。
さて今回ご紹介するのは2月28日にある「ピンクシャツデー」といういじめ反対活動についてです。
つい先日も重松清の「十字架」という小説を読みました。この小説も「いじめ」が問題になっています。
なくなることはないのでしょうが、こういうイベントで意識付けすることはとても大切なことだと思います。
目次
いじめ反対のアクション「ピンクシャツデー」
いじめはだめだなんてこと誰だって知っているけれど無くすことは難しいですね。
子供に教えるべき存在の大人の間でも「いじめ環境」というものは生まれてしまいます。
いじめをしたくていじめている訳でもないのかもしれません。たった一つ気に入らないことがあってたった一言それに対していった言葉が段々エスカレートして、感覚が麻痺していじめに発展してしまう。
いじめというのは伝染してしまう。なら防ぐためにはその伝染力をさらに上回る行動をしなくてはならない。
どうすれば解決するのかはわかりませんが、まずは解決への行動を周りの人間がしなくてはいけないのかもしれません。
全国各地に250ヵ所以上の拠点をもつYMCAでは、2月の最終水曜日に向けて、子どもから大人まで2万人以上が、いじめ反対の一斉アクションを起こします。
幼児はピンク色のTシャツや小物を身に着け、小学生は「陰口を言わない」「みんなと友だちになろう」など、いじめ反対の想いを込めたメッセージをピンク色のカードに書いて掲示、学生たちは自発的にイベントを開催し、ピンク色の服装でパレードも行います。
いじめを防止、解消するための発信イベントです。
なぜピンク色でしょうか。それにはちゃんと理由があるのです。
「ピンクシャツデー」のきっかけは2人の勇気ある行動から
2007年、カナダの学生2人から始まったいじめ反対運動があります。
ある日、ピンクのポロシャツを着て登校した少年が「ホモセクシャルだ」といじめられました。
それを聞いた先輩2人が50枚のピンクシャツを購入し、インターネットで「明日、一緒に学校でピンクシャツを着よう!」と呼びかけました。
翌日学校では、ピンクシャツを来た生徒たちが次々と登校しただけでなく、賛同した数百名の生徒がピンク色のリストバンドや小物を身に着けて登校。
学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなりました。
いじめに対して、言葉や力ではなく行動で意思表示しようと立ち上がったこの出来事は、地元メディアに取り上げられ、SNS等で世界中に広まりました。
カナダでこの出来事があった日が2月の最終水曜日であることから、それ以降、2月の最終水曜日は、いじめについて考え、いじめられている人と連帯する想いを表す「ピンクシャツデー」と定められ、世界70か国以上で、いじめ反対の取り組みがなされるようになったのです。
海外ならではだなというのが私の感想でした。
勇気を持って行動する力が誰かを救う。一番最初に動くのは勇気がいりますが、すでにある行動に参加することはそこまで難しいことではありませんね。
勇気と共感の輪を広げるYMCAの活動
学校に認知されたいじめされた件数は23万件(2017年内閣府子供・若者白書)。
声を挙げられない、気づかれない、見過ごされる、見なかったことにされる、そのような認知にいたらない数を含めたらこの数倍とも言われています。行政、民間、学校などさまざまな機関がいじめをなくす、いじめられた子どもに救いの手を差し伸べる施策を講じていますが、いじめが原因の自殺の若年化も歯止めがかからない現実があります。
YMCAは、子ども達を中心とした、学校でも家庭でもない社会教育を行う団体として各種事業を展開し、全国250ヵ所以上の拠点で、14万人が活動しています。
活動の現場は、保育園・幼稚園・こども園等の幼児教育、学童・アフタースクール、水泳・サッカー・体操等スポーツプログラム、野外教育(キャンプ)、児童発達支援、オルタナティブ教育、専門学校、英語その他の語学教育、日本語学校など幅広く、子どもと若者の成長に関わり続けています。
活動を通して日頃から、自分と違う異質な他者を受け入れる心を養い、人種や性別、趣味や嗜好の違いに捉われず、互いの存在や個性を認め合い、高め合うことを大切にしています。
テレビでもよくいじめが原因の自殺という悲しいニュースをよく見かけますね。
ニュースで取り上げられるのはほんの一部。きっと中には誰にも知られずに、自殺してしまった方もいるかもしれません。
自殺までとは行かなくても、いじめが原因で引きこもってしまったり、学校をやめてしまったり、人を信じられなくなってしまったり、未来への可能性を潰されてしまった方も多くいると思います。
いじめた側もその気が無いままにいじめをしてしまい、誰かを追い詰め、結果的に自分も追い詰められているかもしれません。
誰も幸せにならないのが、いじめです。
活動に参加までしなくても、少し人に対する自分の行動を振り返り、周りを見渡してみる。
365日の1日くらい社会問題の一つでもある「いじめ」という問題について考え、意識し、費やしてみるのもいいかもしれません。