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アニメ産業のブラック労働に歯止めを!「アニメーター支援機構」 – ばかにゅー.com

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アニメ産業のブラック労働に歯止めを!「アニメーター支援機構」

アニメ産業のブラック労働に歯止めを!「アニメーター支援機構」

アニメは好きですか。
私は大好きです。暇さえあればアニメ、もしくは漫画を見ています。ギャグアニメから少女漫画までたくさん見ました。
その中でも一番好きなアニメは天元突破グレンラガン。こんなに胸熱になったアニメはありませんでした。感動しました。
今までもこれからも私の大好きなアニメランキング不動の1位です。

さあ、私を色々な感情にさせてくれるアニメですが、アニメーターさんの労働環境というのはあまりよろしくないらしいです。
特定非営利活動法人アニメーター支援機構では、2010年より新人アニメーターの住居支援・より良いアニメ制作の環境を作るのための拠点作りを行なっています。
今回はアニメーターという職業の現実とそれを支援するアニメーター支援機構について取り上げていきます。



目次

新人アニメーターの現実

市場規模が2兆円を超えると言われ、数多くのアニメ作品を生みだしている日本のアニメ産業。
ジャパニーズカルチャーの代表といっても過言でないくらい盛り上がりを見せている産業ですが、日本アニメーター・演出家協会が2009年に発表した実態調査(728人回答)によると、20代のアニメーターの平均月収は9万円余り、年収だと約110万円と厳しい労働環境にあります。
アニメーターの仕事では残業・休日出勤が多発する現場でもあります。
それでもこんなに収入が極端に低い理由は、多くの場合アニメーターは、作画の枚数単価による出来高制[注1]で雇用されているからです。作画のスピードが早くなり、たくさんの枚数描けて、それなりの収入を得られるアニメーターに育つまでには時間がかかります。
また長時間労働のため他のアルバイトで賄うといったことも出来ないのが現状です。また、多くのアニメスタジオが東京に集中しているため、地方から上京している新人アニメーターにとって月々の家賃は大きな負担となっています。

[注1]TVシリーズの場合、動画の枚数単価は1枚200円程度。1ヶ月に300枚描いて、300枚×200円で月収6万円。特に新人が300枚も描くのは、かなり大変です。

また動画担当のアニメーターの多くは(実質的には社員であるにも関わらず)業務委託契約で雇われ、低賃金かつ、福利厚生も受けられない状態で働いています。正社員は僅か15%、そして3年以内の離職率は9割と厳しい環境にあります。
夢があり、華を感じる仕事ではありますが、実際はものすごく労働環境が厳しいのです。

アニメーター支援機構について

先ほど記述した通り、新人アニメーターの労働環境というものは非常に厳しくなっています。
そこでアニメーター支援機構では業界歴3年目未満の若手アニメーターを対象に「新人アニメーター大賞」「アニメーター寮による住居支援」「仕事の提供」などを行なっています。
アニメーター寮では新人アニメーターが「家賃・光熱費・ネット環境込み」で3万円で暮らせる環境を提供すると共に、作画監督クラスのベテランアニメーターによる技術支援なども行っています。

・2014年3月杉並区阿佐ヶ谷:第1号寮(2名入居可)をOPEN
・2015年3月杉並区荻窪:第2号寮(2名入居可)をOPEN
・2016年3月杉並区阿佐ヶ谷:第1号寮増設(4名入居可に!)
・2017年3月杉並区成田東:第3号寮(女子寮・2名入居可)をOPEN
計3寮で8名の新人アニメーターへ住居支援を行ってきました。

さらに2018年3月に、第4号寮(女子寮・2名入居可)をOPENすることになりました。
計4寮で11名の新人アニメーターへ住居支援を行います。
※2014年より以前は、【新人アニメーター大賞】の大賞受賞者に対して、年60万円の「家賃補助」という形での住居支援を行っており、こちらも合わせると住居支援者は累計35名に上ります。

3万円での生活環境の提供と技術支援。また同じ志を持つ人が集まる場所にもなります。状況してきて厳しい環境に潰されそうになった時、仲間がいるのといないのとでは全然違います。

アニメーターに利益が還元される、新しいシステム作り

アニメーター支援機構では住居の支援等の他に、2018年からは「新しいアニメ製作のシステム作り」にも取り組んで行く予定です。
アニメーターの低賃金問題の原因の​1つ​は、従来のアニメ制作のシステム「製作委員会方式​」​[注2]にあります。
これは​アニメ製作​における​リスク回避のためには必要な物なのですが​、一方で​いくつかの問題点があります。
例えば、製作委員会から制作会社へ支払われる制作費は、十分な額でないことが多く、制作会社が赤字に陥り(現在では、4社に1社が赤字と言われています)結果、アニメーターの待遇が悪化することになります。さらに収益は全て製作委員会のものとなるため、アニメが大ヒットした場合でも、アニメーターには全く還元されないのです。

この問題に対して、クラウドファンディング等を使い、アニメーターが受け取るお金の流れをより直接的に変化させることによって、十分な制作費と制作時間を確保し、短編アニメ作品を製作。完成作品の売上利益を(アニメーターを中心とした)制作現場に還元していく仕組みです。

新しいこの仕組みを使い、最初に製作する作品としては、
・「過去の住居支援者が監督して作る作品1本」と
・「公募によって募集した企画をアニメ化する作品1本」の合計2本を予定しています。
※2018年は、まず「企画をアニメ化する」公募用の15秒CMを制作します。

[注2]アニメの制作には多額の予算が必要になるため、作ったアニメがヒットしなかった場合、巨額の赤字が出てしまいます。それを回避するために、テレビ局​・​映画会社​・​広告代理店​・​出版社​・​一部の大手制作会社など【複数の会社が少しずつ出資してアニメを作る】という方法を取ったのが【製作委員会方式】です。

アニメは次から次へと新しいものが生み出され、瞬く間に進化していきますが、アニメを生み出す側の環境というのは昔から変わっていないのかもしれません。
夢を追って、貧乏生活。悪くはないとは思いますが、ただ改善できるところがあるならば改善するべきなのでしょう。
新しい流れがこれを機に作られていけば、更なるアニメ業界の発展も夢ではないと思います。

<今回のクラウドファンディング詳細>
・PJタイトル「低賃金の新人アニメーターを守りたい!住居支援2018」
・目標金額:200万円
※目標金額に達しない場合、支援者へと返金になるAll or Nothing形式を採用。
※2018年度運営資金の内の後期分【2018年7月1日〜2018年12月31日】に充てさせていただきます。
・期間:2018年2月1日(木)〜5月2日(水)23時 (90日間)
・URL:https://readyfor.jp/projects/AnimatorDormitory2018
・リターン:一口3,000円から支援可能、全7コースのリターンをご用意しています。

ライターはこの人

熊谷
『個性派ライター』のクマガヤ
1人で群馬から東京まで歩いたらどうなるんだろうと思い付き、実行する強い好奇心も持ち合わせている。

「もう書きたくない」がお決まりの言葉。
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