
「俳優としての居場所づくり」そのために5年もの歳月をかけて作った意欲作が、新宿ピカデリーで舞台挨拶付きのプレミア上映されることとなりました。
電車が通っていない北海道積丹郡美国町で、売れないカップル漫画家が人生に悩みながらも共同執筆を続ける、ジワリと面白さが染み渡る物語を是非ご覧あれ。
目次
悩みながら進む男女漫画家
二人で創作することに希望を見出す男・小山内宏太(俳優 佐藤秋)と二人でいることに不安を抱える女・中西楓子(女優 山口遥)。
実生活においても交際中である二人が織りなす映像の中のシーンは、まるでドキュメンタリーのようにリアルで、痛々しさも一緒に伝わります。
俳優と漫画家、どちらも日陰暮らしを続けた先に待ち受けるものが、何なのか分からない不安と戦い続ける点で似通った面をもつからこそ、理想と現実の狭間で揺れる恋人の空気をより深く、リアルに演じているのではないでしょうか。
夢を追い続ける苦しみ
「何でさ、普通にちゃんと働いてさ 飲みに行ったり、欲しいもの買ったりそういう毎日で満足できる人間になれなかったんだろう?」
二人の漫画家としての収入は殆どなく、生活を支えているのはアルバイトで稼いだ給料だけ。
周りの同業者は売れていき、行き詰まりの生活で何もない。
いつまで経っても足並みが揃わない、いつまで経っても自分たちのことが見えない二人が、漫画家として生きていくために選んだ道とは——。
夢を追いかける続けるのは、想像以上に苦しみと虚しさが付きまといます。
待っても、待っても、ゴールが見えない。
「あー、もう人生ダメすぎる」
僕たちにも、同じように悩むことがあると思います。
そんな中でも進まなきゃいけない、2人の悩みに共感しながらどうやって道を探していくのか考えてみてはいかがでしょうか。
作品の詳しい情報
公開:2019年2月21日
公開館:新宿ピカデリー
タイトル:映画『足りない二人』
出演者:佐藤秋 山口遥 鈴木佳代 三好勝恵 渡辺徹 太田友樹 西川里佳 高橋毅 山下一世
監督・脚本:佐藤秋 山口遥
主題歌:やけのはら「CITY LIGHTS」(felicity)
制作:UNUS
企画・製作:UNUS
配給:UNUS
公式サイト :https://tarinaifutari.com
チケット購入:https://www.smt-cinema.com/site/shinjuku/