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それでも私は再び恋をする – ばかにゅー.com

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それでも私は再び恋をする

それでも私は再び恋をする

たまに街で見かける誰かの仕草や誰かの声に、昔好きだった人の面影を感じて人を愛おしく思う時の心の動きが蘇る。

不安定で安らかな心の動き。心臓の動き。動悸の一歩手前。
安堵と不安が混ざり合っている。相反する繊細な物同士、複雑に絡まりあって形を成そうとしている。

それらが形を模索している内にチクチクと心臓を突き刺していた。
時間が静止していて別の次元に生きている瞬間だった。



目次

連休おじさん

車の運転席のシートは常に一番後ろに下げる。

何故ならば他の誰かに運転変わった際に「狭い」と言われ後ろに下げられるのは嫌だからである。
それと「広すぎ」と前にずらしている様子を見ると快感を感じるからでもある。

私は負けず嫌いだ。
だからと言って私も子供ではないので、勝てないことだとか価値観が違う事に対して悔しいと感じることはない。

そんな負けず嫌いな私がこの上なく許せないのが車を煽られることだ。

例えいくら若くて可愛い女でも、例えいくらおっかなげなおっさんでも、それだけは私は許さない。
大抵のことは私も大人故、笑って流すことが出来る。

が煽られることだけは許せんわけだ。
何もしてないのに?ちんたら走ってるわけでもないのに?見ず知らずのどこの馬の骨かもわからんやつにぐいぐいぐいぐい煽られると、車内自分一人しかいない環境故に感情が爆発するのだ。

と、書いているとキリが無いので溢るる思いをここらで留めて一句。

「 右手はね 左の手首に 触れるよ 」

連休というものは人を怪物に変える。

少し前の話になるが、年末年始の時の話。
年最後の仕事お終えて、挨拶しにわざわざ電話を掛けてきたおっさんがいた。

“今年は大変お世話になりました!”
“ご迷惑をお掛けしましたが来年も何卒よろしくお願い致します。”
“では良いお年を!”

普段はあまり話さない人だったけれど、物凄く上機嫌にわざわざ挨拶をしてきてくれた。

が、連休明け。
そのおっさんにたまたま会ったので挨拶をしたら、せかせか歩いてまさかまさかのガン無視。
いい歳して怪物にやられてるなと思った。

と、怒れる気持ちを抑えて
ここで一句。

「 耳たぶさ つねってほらね 痛いでしょ 」

薄く伸ばす手法

笑える話として話す事は本当は笑えなんてしない話であって
本当は非常にショックだけどそれを笑いに変えるとインパクトがでかくなるから人に話したくなって
本当に笑える程度の話は人に話す前に殆ど忘れてしまうわけで
笑いに変えても悲しいことは悲しいままでそれをある時ふと自分だけの物として思い出した時に
涙が出る一歩手前まで来るけどその前にだいたい喉が渇いて
のどを潤すと出そうだった涙も途端に引っ込んで
本当はそんなに悲しいことなんかでは無いんじゃないだろうかと考えると
悲しいことなはずなのに所詮一時の感情でしかないのかと淡泊な自分に悲しみさえ抱くけど
そこまで考え付くと何が悲しいことなのか分からなくなって
さっきまで悲しくてもういいやどうでもいいやいっそのこと死んでしまいたいというそんな気持ちを抱いていたことさえ忘れてしまって
究極進化“悲しみさえどうでもいい”になるのだけれど
果たしてこれは悲しみさえ全てがどうでもいいになったなのか
こんな悲しみなんてと悲しみだけどうでもいいことになったのかよくわからなくなって
こんな事を考えてしまうのは皆同じなのかそれとも私がただ悲劇のヒロインぶりたかっただけなのかと段々考えることが悲しさからずれていって
いつもの自分に戻る、そして明日仕事に行く。

22時感

休日はどうにも外出する気になれない。

それは疲労のせいか、溜まっている仕事への不安からか、はたまた整わない身支度の煩わしさからか。

誰かと会って遊ぼうという気分にもなるが、いざ誘われるとなんだか急に面倒くさくなってしまったり。
逆に誘ってみるかなあと思ってみたりもするが連絡するまでに至らない。

3年程前からストレスに対して異常に敏感になっている気がする。そんな気がする。
休みなんだから微塵もストレスを感じたくない。
人と会うのは楽しいけれど疲れの方がそれを上回る。
会ってもなんだかハマらない。何をしてもハマらない。休日にハマらないのだ。

なんて言っても一人で出かけようにも行くところなんて無い。
ああだこうだしている内に一眠り噛ましてしまうと余計に行動する気が無くなる。

訪れる日曜日。

たまにはと早起きしてみるもののやっぱりいまいち外に出る気にならない。
ひと眠りかまして夕方頃、やっぱり勿体ないかなあと感じてとりあえず近所のネカフェへ行く。
ネカフェへ行く度に思う。
薄いコーラを飲むとなんか普通のコーラを飲んでいるよりも健康に悪い気がするって。

手当たり次第に漫画を読んで適当に過ごしていると気が付けば22時。

会計は貯まったポイントで端数を切ってもらう。
やたらに長いレシートが如何に無駄な時間を費やしたかを表わしている様で
情けなさを感じつつぐしゃぐしゃっとポケットに詰め込む。

チラつく街灯と 生暖かい風に 人気のない道路 だだっ広い夜空。
開放感が半分と倦怠感が半分。それを日々の後悔が薄く覆う。
この感じがまさしく22時。22時な気持ち。

なんだか書くことがなくて、適当につらつら書いてしまった。
こういう風に書いていると思うんだけど、小さい頃からダンスとか楽器演奏とか自分の気持ちを何かで表現できることを学んでおけば良かったなと思う。

ライターはこの人

熊谷
『個性派ライター』のクマガヤ
1人で群馬から東京まで歩いたらどうなるんだろうと思い付き、実行する強い好奇心も持ち合わせている。

「もう書きたくない」がお決まりの言葉。
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