
僕、“どすえ”ですが、実はダブルワークをしていた時期があったのです。今では良き経験として思い返せるのですが、働いていた当初は「生きる屍(しかばね)」と言っても過言ではない程の苦しい経験をさせて頂いていました。
その経験の中で起きた、人間の体に起きる異変と、世にも奇妙な現象をみなさんにお話ししたいと思います。
目次
僕(どすえ)が働いていたダブルワーク
僕がダブルワークをしていた仕事は「寿司屋」と「仕分け工場」なのです。なぜ、この2つなのかって?
寿司屋は16歳のアルバイトから始めていて、10年ほど勤めていたバイト先になるのですが、いろいろとあり、お金が必要と感じた僕は、深夜に働ける“仕分け工場”へと家畜されにいったのです。
深夜の仕事場というのは、「クセが強いんじゃ!」の人間が多い職場なのだとその時感じたのです。
個性しかない職場
僕が働いていた深夜の仕事は、コンビニや、スーパーなどに並ぶパンの配達先別に仕分けをする工場なのですが、その職場のリーダー(社員)というのが2人いて、「長身のしゃくれ」社員さんと、「挙動不審の髭原人」社員さんが取りまとめている職場だったのです。
長身しゃくれさんは、意識強い系のヴィジュアル系大好きな人で、英語がたくさん入った黒色の服をいつも来ているのだ。(ちなみに当時の長身しゃくれさんは36歳だった)
そして髭原人さんというのが、よれよれのTシャツやトレーナーを着ていて、ファッションには興味なしといった人。
だが、ちょーギャンブル大好きな人で、給料が入った翌日にはパチンコ店へと足を運び、給料の大半をパチンコ店へ貢いでいるのだ。
初めて「パン」に怒りを覚えた
実は、この仕分けの仕事というのが、アスリート並みに運動量を必要とするのだ。
制限時間は13時から朝6時、その間にいくつもの「パン」たちを箱に詰めて、積み重ねていくのです。その量というのが、1人あたり約330箱。1箱には菓子パンや食パンなどさまざまなパンを詰めるのだが、その中でも「食パン」というのが厄介なのだ。
この工場では、仕分けの半分以上が食パンで埋め尽くされていて、体力のほとんどを食パンに持っていかれていた。
仕事に慣れた頃には食パンに「怒り」という感情がいつしか芽生えていたのである。良くも悪くも今までに感じたことのない感情に少し戸惑っていた時期もありました。
年末年始での驚愕な睡眠時間
働いていた寿司屋では毎年、配達やお持ち帰りでお客さんが溢れかえる時期なのですが、そんな忙しい時期にも関わらず、深夜の仕分け工場の仕事も両立していた時もあったのですよ。
正直、今思えばただのバカだったのかもしれない。
いつかの12月31日から1月2日までの間、平均睡眠時間は、ほぼ「ゼロ」。昼間の寿司屋が夜の12時に終わり、そこから深夜1時に出勤するパン屋へと直行。パン屋は朝6時に終わり、そこから1度家に帰りお風呂へ入る、工場で余ったパンを朝食べ、朝の仕込みが朝8時ごろからあるため、寿司屋へ出勤。といったスケジュールを3日間過ごしたのです。
ダブルワークとは
「廃人」になるには持ってこいの手段ですね。まあ、自分が無理なスケジュールを組んでいたのがいけないのですが、とりあえず体にはよろしくないと思いました。
みなさんは、脳が「強制シャットダウン」したことがありますか?ほぼ寝ていなかったあの3日間は、良く落ちることがあったのです。寝落ちではないですよ、脳が強制シャットダウンするのです。
ダブルワークを約8ヶ月やっていましたが、正直もうやろうと思いません。お金も大事ですが、それより「時間」というものに大事な価値を感じられたからです。
ダブルワークをしていた時期の休日は、ほぼ寝ているだけ。寝て起きれば、仕事に出向く時。こんな生活したくないですよね?
ダブルワークをするのであれば、融通が利く職場と、睡眠時間を確保できるように心がけてください。