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読書の秋!サクッと非現実を楽しめるショートショートのおすすめ

読書の秋!サクッと非現実を楽しめるショートショートのおすすめ

今日から10月ですね。2018年も気がつけばあと2ヶ月で終わりを迎えます。早いですね。
1月冬、寒いし仕事行きたくないなあから1年が始まって、4月春、花粉がすごいし仕事行きたくないなあなんて新年度を迎え、8月夏、暑すぎて仕事行きたくないなあで1年の前半戦を終え、秋がやってきます。

秋も仕事行きたくないですね。いつだって現実は過酷なのです。

ということで読書の秋ということもありますし、小説で過酷な現実から目をそらして、非現実世界へ飛び込みませんかというお誘いです。

読書というと長い時間をかけて、物語を読み切るという印象がありますが、1話5分程度で読み切ることができるショートショートというものがあります。そんな短いとあまり楽しめないでしょう、なんて思ってはいませんか。そんなことはありません。
今回は誰でも手軽に読めて、めちゃくちゃ面白いショートショートをご紹介していきます。



「ノックの音が」星新一

ショートショートといえば星新一。ショートショートの神様と言われるくらい有名な作家さんですね。

ショートショートの魅力はといえばまず手軽に読むことができること。電車の中で、眠る前に、休憩時間に、短い時間で1作品を読み切ることができるのが1番の
魅力ですね。そして短い作品であるがために、登場人物に感情移入させて読み込ませるようなものではなく、いかにストーリーで引き込ませるかに力が入れられています。簡潔にいうとオチがとにかくすごいです。

予想もできないような良い意味で奇天烈な作品がとても多い。淡々と物語が進んでいって、最後の一文で驚愕させられる。唯一無二の色をした作品が多く、どの作品を読んでも鳥肌が立つくらい新鮮で斬新な作品が多いです。

その中でもまず1作にオススメしたいのが星新一の「ノックの音が」。
星新一の作品で有名なものは「ボッコちゃん」ですが、誰でもどの物語も見入ってしまうのが「ノックの音が」なのではないかなと思います。一番人に気になってもらえるおすすめしやすい本でもあります。この本は15作品のショートショートが収録されています。

そしてこの15作品、物語の始まりが全て「ノックの音が」から始まります。

ノックの音がから物語が始まり、15作品どれもが内容被らず独自の物語とユーモア溢れるオチが用意されています。面白いものから、心温まるもの、恐怖するものまで、ありとあらゆる物語が全て「ノックの音が」から始まっているのです。

星新一だからこそ作ることができる物語の作り方、全てに共通する始まり。新しい「ノックの音が」が見開きに出てくるたびに次はどんな物語が待っているのか、ワクワクさせられます。星新一の面白さ、ショートショートの面白さを知るのにもってこいな一冊です。

間違いなく気に入っていただけます、間違いなく。

「ZOO」乙一

私が中学生の時に初めて読書にハマったきっかけとなったのが乙一作品。
それまでは読書というものが苦痛でしかありませんでした。小学生5年生、6年生の読書感想文の宿題なんて、4年生の時に書いた「五体不満足」の感想をそのまま書き写して提出してましたからね。とにかく苦痛でしかなかった、何が面白いのか全く理解できなかった。それは中学生になっても変わらず、国語の授業以外で本を読むということは一切ありませんでした。

しかし中学校2年生の時に、たまたま友達と本屋に行った時に立ち読みで手にした乙一の本を読んで、私の中の読書常識がひっくり返った。めちゃくちゃ面白かった。本当に面白かった。途中で漫画を手放せないように、乙一作品も途中で手放すことができなかった。物語がものすごく斬新で、続きが全く予想つかない。気になって仕方がない。本を読んでいて映像が流れてくるってのはこういうことなんだなって。
それから乙一作品を読み漁って、同じく乙一好きの友人と情報交換して、また違う作家さんを好きになって。とにかく読書が面白いと思ったのはこの作家さんがきっかけ。

乙一作品の中には映画化された作品もあります。私が見たのは「KIDS」という作品で、小池徹平、玉木宏、栗山千明などの有名な俳優、女優さんが出てました。「失はれる物語」に収録されていたのを小説で読んで、そのあと映画でも見て。なんて語り始めると話が逸れていってしまうので、話を戻しますオススメ作品ですね。

短編集「ZOO」。単行本版と文庫本版があり、文庫本版では「ZOO1」と「ZOO2」で分かれています。
「ZOO2」では単行本版「ZOO」には載っていない「むかし夕日の公園で」という作品があります。持ち歩きさとか考えたら、文庫本版の方がいいですね。

この「ZOO」に収録されている作品はミステリー作品というかダークファンタジーな作品というか、とにかく不気味で少し怖い物語が多いです。星新一作品にも不気味で怖い物語もありますが、それとはまた若干味の違う作品。
もちろん、乙一作品には心温まる物語もあって、それはそれでまた物語の設定が想像もできないので面白いのですが、やっぱり乙一といえば不気味な物語。
でもそれこそが魅力。ちょっと怖いからこそ気になってしまう。人間の性です。収録作品1作目の「カザリとヨーコ」から早速惹かれていくこと間違いなし。

「世にも奇妙な物語」が好きな人は間違いなく、絶対に間違いなく、好きです。

「小川未明童話集」小川未明

この本は私が小学校4年生の時に、「五体不満足」と共に母から渡された本です。当時はほったらかしにしてたのですが、読書にハマり始めた中学生の時にふと思い出して読んでみたのですが、これがまた恐ろしい本でした。
まさに日本版グリム童話。とにかく怖くて、だからこそとにかく面白い。今思うと小学校4年生の児童に渡すような本ではないだろうと思うわけですが。

小川未明は日本の児童文学の父とも呼ばれるほど偉大な作家さんです。子供が楽しめる作品はもちろんのこと、大人が読んでハマる作品も数多くあります。
そんな大人が読んでハマる作品が収録されているのが「小川未明童話集」。冒頭にもいったように日本版グリム童話です。人間のダークで恐ろしい部分、グロテスクな描写、ツンと張り詰めたような空気感、緊張感、非現実へトリップできる作品が多くあります。

小川未明の有名な作品「赤い蝋燭と人魚」も収録。この一冊を読めば小川未明の魅力を知ることができます。先ほど紹介した星新一や乙一とはまた毛色の異なる作品です。

さてということで今回はショートショート、短編小説を得意とした作家さんの作品をご紹介しました。
どれが一番面白いかと聞かれても、返答に困るくらい今回ご紹介した3作品は全て面白いです。全て名作が詰まった短編集となっています。
ショートショートはすぐに読めて、いろんな味を楽しむことができる。

本一冊でいろんな世界を体験できる。

それにしたって仕事は行きたくないものですね。

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