
賃貸物件でもネットワーク回線無料など、自宅に通信環境が整っていることが当たり前になっている今。
僕の自宅では、契約の切り替えでの工事がなかなか進まなかったことで、1ヶ月もネットワークが使えなくなるという、望んでもない経験をしたわけだ。
強制的に使えないという環境がどんな変化をもたらしたのか、経験を元にお話したいと思う。
目次
スマホがあれば問題ない
ネットワークが使えないと言っても、自宅だけの話。
スマホの通信は使えるので、すぐに変化に気づくほど不便さを感じることはなかった。
よくよく考えてみれば、衣食住に必ずしもネットワークが必要かと言われれば、必然ではない。
十数年前では、自宅にネットワークがない方が多かったわけだし、生きる上では問題ないのだから。
そう思い込むことで、1週間は乗り切ることができた。
趣味が楽しめない
始めに不便さを感じたのが、映画を気軽に観ることができなくなったことだ。
いつもなら、仕事が終わって順調に家事が終わると、ソファでゆっくりとくつろぎながら映画を観ることで気持ちのリセットをしていた。
スマホで鑑賞することはできるのだけれど、映画ほど長時間になると目も疲れるので楽しめない。
たかが趣味ひとつが潰れただけのようでも、一週間を乗り切るためにルーティーンのように繰り返してきた日課がなくなると、途端に生活のリズムが掴めなくなる。
買ったばかりのゲームも……
問題は映画だけではない、ちょうどネットワークが使えなくなる頃に買ってしまった、オンライン対戦系のゲームが発売日に手に入れてからずっとパッケージも開封しないままだ。
最近のゲームは、ディスク版を買ったとしても発売日当初からアップデートをする必要があるため、ネットワークがない状態では遊ぶことができない。
しかもオンラインがメインなので、ネットワークがないと遊ぶことができないわけだ。
買ってからずっと、飾りのように置きっ放しになっているソフトをただ眺める日々が続く。
自宅での残り仕事
家に帰ったら、仕事のことは一切手をつけないで、プライベートだけの生活ができる人なんてそうそう居ないだろう。
大抵の人は、少し残った仕事や明日までにやっておきたいことのひとつ二つを帰宅した後にこなすことが多い。
今までなら、PCを開いて必要最低限をササッと終わらせるようにしていた。
それが、今は仕事用に持ち出しているモバイルルーターを取り出してからじゃないと進まない。
取り出すだけならまだしも、バッテリーが切れていて、使えないなんてことにその時気づくと仕事をする前からイライラする。
時間の流れが変わる
ここまでに出てきたほとんどがネガティブな感想ばかりだったが、ポジティブな気づきがなかった訳ではない。
それは時間だ。
ネットワークがない環境では、いつもよりも時間がゆっくりと感じる。
ふと、時計をみると体感よりも時間が経っていないことに気づく。
平日に「あ、まだこんな時間なんだ」と思うことは、少ないんじゃないだろうか。
ちょっとした余裕が持てること以外にメリットはないが、最近あっという間に時間が過ぎていくからと不安になっている人は、少し前のような不便さを味わってみるのもいいかもしれない。