
子供向けの本と言えど、大人の心にも響く事もあり、むしろ子供より大人の方が読んだ方が良いのではないのかと思う事もあったりなかったり。
さて、7年前に発売された絵本「たくさんのドア」をみなさんは知っているだろうか。
当時、在庫が少なくなってからも「たくさんのドア」を手に入れたいという問い合わせが殺到していたようで、とうとう復刊したというわけなのです。
そこまでして入手したい絵本とは一体どんな物語で、どんな魅力があるのでしょうか。
目次
人生では“たくさんのドア”を開けて進む
子供たちの成長する中で、この「たくさんのドア」という絵本は、メッセージ性が強く、読んだ人たちの記憶に残る素晴らしい作品。その事もあり、学校を卒業する子供たちにどうしてもという問い合わせがあったのだとか。
この絵本の冒頭ではこう言った内容になっています。
きょうも あしたも あなたは
たくさんの ドアを あけていく
そのむこうに
たくさんの あたらしいことが まっている
僕たちの生きていく中では、たくさんのドアを開けて歩んで生きますよね。人生のちょっと先を歩く人から、次に続く人へのエールとなっている物語のようです。
門出を祝うシーンでどうしてもこの「たくさんのドア」を手に入れたいという要望が相次いだと言います。今回の復刊は誰もが待ち望んでいたのではないでしょうか。
人生のターニングポイントって大事だよね!
今回の絵本では、子供たちへ向けてのメッセージが込められているかと思いますが、大人たちも一概ではないと思います。卒業や入学、新しい環境などを迎えた人たちは、期待と不安が入り混じっているはず。
僕たち大人は、今ではその感覚を忘れているのではないでしょうか?
その張り裂けそうな胸いっぱいの期待と不安を抱えながら時を経て、大きく成長していくのではないでしょうか。そして、これから待ち受けるさまざまなドアを一つ一つ開けていくことでしょう。
その中で「たくさんのドア」という作品に出会える事ができれば、きっと素敵な人生を歩む事ができるのかもしれませんね。
「ちいさなあなたへ」の作者が手がけています!
日本国内で55万部を突破している絵本「ちいさなあなたへ」の作者としても知られている米国人作家のアリスン・マギー氏が「たくさんのドア」を手がけています。
原作の「So many days」は米国でも大ベストセラーとなっている人気作品。そしてその翻訳は、なかがわちひろ氏となり、「ちいさなあなたへ」のゴールデンコンビで「たくさんのドア」が作られているのです。
さて、子供たちの大事な時期に今回紹介した「たくさんのドア」はどうでしょうか。大人も一緒になり、なにか心に残れば憂いなしかと思います。
文:アリスン・マギー
絵:ユ・テウン
訳:なかがわちひろ
出版社:主婦の友社
https://www.amazon.co.jp/dp/4074264722/