
みなさんは「定時制」と聞いてどんなことを想像しますか?
定時制はヤンキーの集まりで教室が荒れていたり、年齢層が幅広くお年寄りもいたりなどのイメージが強いのではないでしょうか。
まーその通りとも言えますが、すべての定時制が一概にはそうとは言えません。
そこで、僕が実際に通っていた定時制高校がどのような場所で、どんな人たちが通っていたのかを今日は書いていきたいと思います。
実際に通ってみないとわからないことだらけの「定時制」。僕が通っていたのはこんなところでした。
目次
まさに凸凹!?入学式の風景
第一印象が大事となる入学式では、なんとも言えない空気感だったのを覚えています。
というのも、僕の通っていた定時制は、勉強をしてこなかった人間が入ってくるような工業高校の定時制ですから、容姿がまーそのあれです、不良的な感じが大半です。
この学校の頂点を目指そうとする「誰よりもツッパっているんだぞ」というオーラを出している人たちと、「ぼっ僕は、平凡に過ごしたいんだ」という人たちの2チーム構成といったところ。
その入学式での光景は、いわば「不良チーム」と「陰キャラチーム」のよくわからないデコボコした集まりでしたね。
不良のジャンルもこれまた幅広く、「和風ヤンキー」・「洋風ヤンキー」・「マイルドヤンキー」と、統一感がゼロ! 一体この学年はどうなっていくのかと不安でいっぱいだった当時の僕でした。
半年で約半分の生徒が……
入学して約半年、同学年の生徒が約半分辞めていたことに気づきました。クラスの人間も半分ぐらいになっていたかと思います。
というか、何しに入学したんだい。とつっこみたいところですが、事情は人それぞれですから深くは考えず、定時制生活に慣れていったわけです。
授業は夕方頃から始まり、終わりは21時頃だった気がします。部活もあったので、遅い時は22時過ぎの下校でしたね。
僕の通っていた定時制には、みなさんのご想像通り年齢層もバラバラで、入学当初は最年長で40歳くらい、20代中盤の人も通っていました。
まー結局、その一番年上だった人も気づいたら居なくなっていて、安定して残っているのは同世代の人たちのみになっていたのです。
ヤンキーと陰キャラは大の仲良し!?
気づけば安定したメンバーで学校生活が淡々と過ぎる中、定時制に大きな変化が……ヤンキーと陰キャラが仲良くおしゃべりしているではありませんか。
僕の通っていた定時制は4年制で、ちょうど2年になったころの話しになりますが、喧嘩ばっかしてきたヤンキーと、まさにヲタクと言える人間が、あたかも幼馴染のごとく話している光景を誰が想像したであろうか。
気づけば、なぜか陰キャラがヤンキーよりになってるし、「俺、HONDAの○○買ったよ」なんて、バイクの話しで盛り上がってるし影響されすぎでしょ。
陰キャラの容姿は変わらずですけどね。
ともあれ、学年みんなが仲良しなのは良いことで、もちろん僕もみんなとそれなりの関係を築けていました。
こんなテストって意味ある?
僕が定時制を通っていて、何よりも驚いたのは定期テストの内容でした。
テストと言えば、普段から予習・復習などが大切となり、しっかり暗記をしてテストに望むことが当たり前ですよね。
いえいえ、僕の通っていた定時制ではそんな常識どこえやら。
だって授業ノートを見ながらテストを受けて大丈夫なんですから、なんの努力も必要ないですよ。強いて言えば、授業にちゃんと参加してノートをとる努力が必要と言えますかね。
みんなは定時制をどう感じているのかな
結局のところ定時制って、テストの点数というより、まずは学校という生活や環境に慣れてくださいねということからはじまり、専門知識やある程度の常識を身に着けるための場所ということなのかもしれませんね。
世の中には全日制に通えなかったり、さまざまな事情を抱えてたりする人たちがいるわけで、学校という“なにかを学べる環境”を必要とする人たちのために作られた制度なのでしょう。
僕は勉強をしてこなかった人間ですから、そこへ入学するしかなかったんですけどね。