
数年前に50代のおじさんが「僕は心が20代なんだ。だってね、女の子には興味はあるけど、政治とかそういう難しいことに関心持てないもん。僕もゆとり世代でしょ?」とかそんなようなことを私に同意を求めてきたことがありまして。
「そういうことじゃあないと思いますよ笑」と答えたものの、それは果たして遠回しにゆとり世代をフォローしてくれていたのか、それとも嫌味を言わただけなのか、そんなことを今更になって考えていたのです。
まあ実際、政治に関心なんてこれっぽっちも持ってないわけですけども。
ただ何でもかんでも“ゆとり世代”とひとくくりにされるのは好ましいことではないのですが、ここはあえて開き直って、ゆとり世代真っ盛りだった一若者として、ゆとり世代だからなのか関心の持てないことをまとめてみました。
まあ世代というか時代の流れ的なものだと思うんですけども。
目次
政治に興味・関心を持てない。
選挙に行ってますか?
私は正直なことを言うと2回しか行ったことありません。20歳の時に記念に行ったのと、3年前くらいになんとなく行ったのだけで。その票だって名前の語呂感で入れただけですから。選挙に行く若者が少ないというのが問題になっていますが、選挙に行けばいいって話じゃない。そこに自分の意思がなかったら行ってないも同然のことですから。
自分の生活に関わることなのに、ニュースを見たって何を言っているのかわからないし、というかそもそもテレビでニュースを見ないですからね。もっぱらネットで気になった芸能ニュースくらいしか見ていません。
よくね、自分が政治に参加したところで何も変わらないから参加しないなんて言い訳を聞きますが、あれは嘘ですね。ただ面倒臭いからなだけのくせに、真っ当な理由をつけたがる。全く反吐が出ますね。正直に全然関心ないっていえばいいのに。
全然関係ないことで毒づいてしまいましたね。
ただたまにニュースを見るだけの情報ですが、職務怠慢している政治家先生が多いのでしょうね。なんか責任感のない彼らもなんならゆとり世代なのかなあなんてそんなシンパシー的なものも感じたりするわけですが。
そんな私も一時期「アクメツ」という漫画を読んで、政治に対する憤りというのを覚えたことがあります。小泉内閣時代のお話ですから、ちょっと情報は古いのですが面白いのでおすすめです。
こういう漫画とかでわかりやすく解説してくれたら、ちょっと興味を持つことができるんですけどね。どうしたって私らは受け身で動いてしまいがちですから、難しいことには積極的に関心を持とうという気になれないわけです。
安倍内閣の何が問題なのか全くさっぱりです。国民として無責任かもしれませんね。
仕事に興味・関心が持てない。
出世欲というものが一切ない。一生平社員でいいです。お金をもらって責任を問われる重い仕事をするくらいなら、給料少なくても責任を問われない平社員でいたいなあって思います。なんならバイトでいいもんなあって思っちゃいます。
私の周りの友達も結構同じような意見の人が多いです。今の時代、女性の人の方が出世欲があるかもしれませんね。向上心の高い男友達よりも、断然向上心の高い女友達の方が多いです。私の周りだけの話かもしれませんが。仕事に対する情熱というのが男性と女性とでは熱量が全然違います。
もしかしたらゆとり世代でも女性と男性とではちょっと特徴が違うのかもしれませんね。
仕事はあくまで仕事でしかないのです。生活を成り立たせるためだけのツールであって、それ以上のものを求めていない。やりがいだとか、目標だとか、仕事をしていく上で付いてくるものというのでしょうか。お金だけ付いてくれば十分です。
なぜそんな感じなの?と聞かれてもわかりません。なんかもともとこういうものだったとしか答えようがないです。逆に私の方が聞きたいくらい。なぜそんなに仕事に対して本気になれるのか。
小学5年生の時に将来の夢として先生に提出したのが「電気工事士」でした。父親が電気工事士だから、電気工事士になりたいって書いただけで、今思えば当時からなりたいって思うことっていうのはなかったんですねえ。多分、小学生の頃から仕事という、将来迫りくる現実を遠ざけていたのかもしれません。
私の友達も薬剤師とか歯医者とか、小学生にしてはなんだか現実的な夢を掲げている人が多かったです。
賢すぎたのかもしれません。
自分の生活に興味・関心が持てない。
そもそもですよね。そもそも自分の生活というものに興味・関心が持てていないだけなのかもしれません。政治に対してだって、仕事に対してだって、自分の生活に関心が持てていないからこそ、それらにも興味関心が持てないのかもしれません。大人になった今も思い描く将来像的なものは浮かんできません。思い描こうと思っても1ヶ月くらい先までのことしか見えてきません。格好良く言えば風来坊ってところでしょうか。東京のスナフキン的な。
ふらりふらりとなんとなく生きている。まあそんな人はゆとり世代に限らずどの世代、どの地域にも一定数いますよね。だからこそ、なんだかんだでうまいこと世間は回っているのかもしれません。何かしら意味があるのでしょう。そういう風に納得できちゃうから困っちゃうんですが。
でもね、一つだけ興味関心が持てることがあるんですよ。
それはね、恋です。異性です。女の子です。
それだけは情熱的に、最大熱量を以ってして興味関心、そして行動まですることができちゃいます。
もしかしたら恋やら愛なのかもしれませんね。ゆとり世代という人たちに足りていないものは。
エンジンを動かすにも燃料がなければ動きませんから。心のエンジンを動かすには愛という燃料を入れないと。情熱が体を巡ればなんに対しても積極的に、情熱的に、行動的になれるのかもしれません。
そうだそうだ、恋をしよう。