
車の維持費って高額なので、最近は車を持っている人も減ってきていますが、それは都市部に住んでいる人の話。都会から少し離れれば、車が必須な環境の人も多いはず。
ただでさえ車を維持するのに税金が高い上に、2年に1回の車検費用で家計が圧迫されて貯金もなかなか貯まらない。少しでも安くするために車検見積りを何件か取っても、言うことがバラバラでどこに出したらいいのか分からない。しかも、車検をしてくれる業者の中には不必要な整備を、絶対に必要だと言い切って騙すところもありました。
だったら一番安くすむように自分で車検を通してみようってことで、ユーザー車検に初挑戦してみました。やってみたら思ったより簡単で「これなら女性でもいけるんじゃね?」くらいのレベルだったので、損をしないで車検を通したい方向けに、これを読めばユーザー車検が受けられる内容の記事にしておきますね。
目次
ユーザー車検に必要な準備
今回は初心者の僕が、実際に行った手順で最安で済むであろうという方法です。必要な書類の中には当日に用意できるモノもあるのですが、ただでさえ慣れないユーザー車検なので、当日にあたふたしないように準備できるものは前もって全部用意しました。
ちなみに本来は最低限必要な車の整備もありますが、今回はユーザー車検で通すことを前提にお話しています。そもそも車検は状態に問題のある車を公道で走らせないようにするための制度なので、検査を受けて通らなければ必要な箇所を整備すればいいと思います。
当日整備が難しい箇所の場合は車検が通るのが後日にはなってしまいますが、検査費用は1300円くらいなので業者に頼むより結局安くすみます。
では、準備ですが車検証の内容を記載しなければいけないことが多いので、自分の車についてよく分からない人はコピーを手元に持ちながら手続きをすると楽です。
自賠責保険証
これはユーザー車検を受ける日から2年が範囲内になっているように更新しなければなりません。バイクだとコンビニで登録というできますが、自動車の場合には無理なので、現在登録している保険会社に連絡をするか、任意保険を加入している保険会社に電話をすれば、登録の案内をしてもらえます。保険料はどこで登録しても同じです。
証書が届くまでに数日かかるので、前もって用意が必要となります。注意点として、ユーザー車検が1日で終わらなかった場合を考えて、車検日からぴったり2年ではなく、いくらか余裕を持った契約にしておきましょう。
自動車税納税証明書
こちらは毎年4月1日に車を所有している人に対して課税されるもので、5月末までに支払っている税金です。近年は納税がオンラインで行えるようになったため、証明書が不要な地域もありますが、日本全国ではないので「車検 納税証明書 神奈川」などで調べれば、必要かそうでないかを確認できます。(ちなみに神奈川県は不要です)
点検記録簿
車検を受ける前に点検をしている場合に必要な書類です。細かくは説明しませんが、当日の書類手続きの際に「点検は後日行いますか?」のように窓口の人に聞かれるので、「はい、そうです」と答えましょう。そうすれば持っていく必要はありません。
ユーザー車検を受けるには予約が必要
準備する書類が整ったら、お住いの場所から一番近い車検場にユーザー車検の予約を入れる必要があります。「自動車技術機構」のインターネット予約システムに会員登録して、予約をしてください。
受験検査場はお近くの検査場を調べておいて、そこを場所を選択。車検種別は“継続検査”になります、検査車種は“普通車”を選択してください。そうすると当日から10日先までの予約状況が表示されるので、検査を受けたい日時を選択できます。
ちなみに当日の検査で落ちてしまった場合に、追加費用が発生せずに当日なら2回受け直すことができるので、なるべく午前中の検査で予約をオススメします。(落ちてしまった場合の対処法はこの後説明します)
車検当日について
最後に当日の流れと当日必要なものについてお話します。
- 車検証
- 自賠責保険証(前年分と更新分)
- 自動車納税証明書
- 認印
- 車検費用(重量税+検査費用)
- 検査予約番号
以上が当日必要なものです。1回目の検査で落ちた場合に検査場の近くに必ずある予備検査場で、整備をしてもらう可能性があるので、お金はいくらか余分に持っていきましょう。
検査場での流れは「印紙の購入」、「書類の作成と提出」、「車の検査」、「新しい車検証の発行」だけです。まずは印紙の購入と書類の作成と提出について説明しますね。
印紙は検査場の窓口で購入できます、金額は車検証を見せれば窓口の人が教えてくれます。用紙への貼り方が分からない場合も親切に教えてくれるので、問題ありません。
書類は記載する内容が例として貼ってあるので、難しいことはありませんでした、手元の車検証に必要事項は書いてあります。それを必要な箇所に記入するだけです。この時に検査予約番号と認印も必要になりますので用意してください。
次は、先ほど記入した書類と車検証、自賠責保険証、自動車納税証明書を窓口に提出して問題がなければ最後に車の検査となります。ここで点検は後日かどうか聞かれるので、その旨を伝えましょう。
最後は検査です。車に乗って検査ラインに並べば検査員が全部説明してくれるので、特に車の知識は必要ありません。スムーズにやりとりするために初めてであることを伝えるといいと思います。
ここの検査で全て合格すれば車検は終了となりますが、検査の最後の方でする下回り検査以外での不合格だった場合には、検査場近くの予備検査場で数千円で整備をしてもらえます。再検査は当日なら追加で2回まで受けられるので、落ちた箇所のみの再検査で合格すれば、車検証を発行してもらえます。
下回り検査などで見つかった不合格などの予備検査場で調整してもらえる範囲を超えている内容の場合には、整備工場へ持っていく必要があります。検査員が何がダメだったのかを教えてくれるので、整備工場でその内容を伝えて修理してもらってください。内容によっては高額な場合もありますが、無駄な修理ではないので、これは直すしかありません。
終わりに
たくさん書いたので難しく感じる人もいるかもしれませんが、僕がやってみた感想としては思った以上に簡単でした。何より走行するのに必要なものにはお金をかける必要がありますが、無駄な整備費用を請求される心配がないのでそこが一番よかったです。
あなたも最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度経験してしまえば次回もユーザー車検でいいかなと思えるくらいの手間なので、時間の都合だけ問題なければやってみるのをオススメします。
僕と同じやり方で車検が通った人も、お金や時間に余裕がある時に点検は出してくださいね。プロでしか分からない故障前の状態というのもあるので、今後のことも考えて信頼できる整備工場を探しておくと安心ですよ。